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【2025年最新】中途採用で失敗しやすい企業が陥る間違いと成功の秘訣

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【2025年最新】中途採用で失敗しやすい企業が陥る間違いと成功の秘訣

採用市場は急速な変化を続けており、難易度は増すばかりです。一昔前と異なり、転職が当たり前の世の中になっていますので中途採用は活発に行われているものの、新卒採用同様に採用がうまくいかないケースが増えています。せっかく人を採用できたとしても、「すぐ辞めてしまった」「期待したパフォーマンスが得られない」といった声も多く聞かれ、採用担当者は日々頭を悩ませているのではないでしょうか。
そこで今回は、中途採用で失敗しやすい企業が陥りがちな間違いと、それを回避し成功に導くための秘訣を徹底解説します。

1. 中途採用を失敗しやすい企業が陥る5つの間違い

2025年現在では、仕事を探している人よりも仕事の方が多い状態が続いています。簡単にいえば、応募者は仕事を選べますが、企業側は自由に選べる状況ではなくなってきているといえます。採用を長く続けている企業であればこの変化を当然感じているとは思いますが、これまでの考え方ややり方を変えずに悩み続けている企業が多いものです。まずは「このまま同じことを続けていても中途採用は難しい」ということを認識し、陥っている間違いは何なのかを考えてみましょう。
この章では、中途採用で失敗しやすい企業が陥る間違いを5つご紹介します。

1-1. 公開している求人情報が不十分

仕事の数より仕事を探す人の方が多い時代であれば、最低限の雇用条件を記載しているだけでもある程度応募は期待できるでしょう。もちろん、いつの時代も雇用条件は転職者にとって非常に重要な内容であり、どうしても条件部分の勝負は避けられません。だからといって、例えば年収や勤務地、勤務時間といった雇用条件の部分はそう簡単に変更できるものではないでしょう。求人情報に雇用条件しか載っていないようであれば、他社と比較されたときに訴求力が劣ってしまい、応募が見込めません。十分に自社の魅力を伝えられていないといえます。このように、最低限の求人情報しか公開できていない場合、採用難易度が上がれば上がるほど戦いは厳しいものになっていくでしょう。

1-2. 求人情報が実態と乖離している

転職者は、求人情報をもとに自分の希望している働き方ができるかどうかを判断します。特に中途採用においては、現職の何らかの不満や問題を解決するために転職をしようとしている方が多く、求人情報に記載されている情報が転職の決め手になっているケースも多々あります。ところが、この求人情報と実態が乖離していた場合どうなるでしょうか。改善できると思っていたポイントが実際には改善できないとなれば、早々に離職を決断することにもなりかねません。求人情報と実態とが乖離していることが原因となる離職が増えた場合、企業の評判にも悪影響を与え、採用がますます難しくなるリスクもあります。
単純に求人情報を長期間見直していないために実態との乖離が進んでしまっているケースもあれば、少しでも条件を良く見せようという思いが働いてしまっているケースもあるでしょう。いずれにせよ、実態との乖離があることはマイナスの結果を産むことになります。

1-3. 応募者の見極めができていない

無事に採用ができてホッとしたのも束の間、自社とアンマッチな人材を採用してしまっていて早期離職が増えたり、なかなか思ったような活躍が見られなかったりといった問題に頭を悩ませるケースは多いです。これは、採用選考時に応募者の見極めで間違いが発生していることが要因です。
中途採用の採用選考方法では、主に書類選考や面接選考が行われます。難関大学卒業者または大手企業出身といった書面上の情報で自社にマッチした人材を判断することはできませんし、面接において応募者のスキルや適性を見極めるのも大変難しいです。面接は2回程度が一般的で、時間も1回あたり30分~1時間程度です。このような少ない時間で応募者を理解することになるのですから、経験の浅い面接官であればなおさら難しいです。応募者側が少しでも自分を良く見せようすることも、見極めの難易度を高めています。
選考で正しい見極めができなければ、応募者側も企業側もマイナスの結果となってしまいます。

1-4. 採用スピードが遅い

中途採用をしている企業は今、貴重な転職希望者を取り合っている状態です。より優秀な応募者を獲得しようと思えば、さらに競争は激しくなります。競争に勝つための要因は多々ありますが、その中の一つとして採用スピードが挙げられます。採用専用の部隊がある企業はまだ良いですが、本業と並行して採用活動を行っている企業はなかなか採用活動に十分な時間が取れず、日程調整に時間がかかったり、結果を出すのに時間がかかったりすることも多いでしょう。しかし、企業のペースで採用スケジュールを進めていると、別の会社から先に内定が出てそちらに決めてしまうといったことにつながります。
同じような条件の会社であれば早く決まった方に行こうと考える方は多いですし、仮に条件が良かったとしても結果がわからない企業を待つのではなく、先に決まった方で承諾するということも十分にありえます。現在の採用マーケットで採用スピードが遅いまま放置するのは大きな間違いであるといえるでしょう。

1-5. 中途採用者の受け入れ体制が十分ではない

中途採用といえば即戦力をイメージする方が多いと思いますが、会社や業界、職種などが違うため、これまで通りのパフォーマンスを発揮するためには時間やフォローが必要となるケースが多いです。業界と職種が同じで企業だけが違うという最も変化が少ないパターンであっても、新しい企業の文化や業務フローに慣れるには時間が必要です。
受け入れ体制が整っておらず、入社したらすぐに業務に取り掛かってもらったり、過剰な期待をしたり、既存社員がよそ者扱いしたりといった状況であれば中途採用はうまくいきません。
人事制度としても、中途採用者がいることを前提とした制度が整備されていなければ、中途採用者が納得できる評価を受けられず不満を募らせることになりかねません。

2.中途採用を成功に導くための5つの秘訣

この章では、中途採用を成功に導くための秘訣を5つご紹介します。

2-1. 採用条件の見直し

改めて現在の採用条件を見直し、現状との乖離がないかを確認するとともに、改善できる部分がないかを検討してみましょう。その際にもう一つ重要なポイントは「ターゲット像」を明確化することです。この際、絶対に必要な条件は何かをよく検討して、ターゲットを広げることも重要です。必須条件を緩和することで応募増加が期待できます。ターゲットが求める条件や情報は何なのかを考え、採用条件や求人票に掲載すべき情報を整理し、公開する求人情報を充実させることが重要です。
ただし、応募数の獲得を増加させることを第1の目的と置いてしまい、本来は必要なスキル条件などを省いたり、また現状との乖離があるような情報になっていたりしては意味がありませんので注意してください。

2-2. 採用選考の質とスピードを上げる

採用のミスマッチを防ぐためには、選考の質を高める必要があります。しかし、例えば質を高めるために面接時間や回数を増やすと応募者の負担を増加させたり、内定までに時間がかかってしまったりする可能性があります。
そこで、スピード感をもって採用の質を上げるために取り入れたいのが適性検査です。適性検査は短時間で多くの情報を取得できるうえに、採用担当者の力量に左右されません。また、適性検査の結果をもとにして面接を実施することで、より効率的に面接を進めることができますし、応募者に対する理解も深まります。応募者本来の姿を導き出す工夫を施された適性検査を導入すれば、さらにミスマッチを減少させることができるでしょう。

2-3. 初期研修やサポートを充実させる

できるだけスムーズに会社や仕事に馴染んでもらうためには、受け入れ体制を整える必要があるといえます。
そのための1つの方法として、中途採用であっても研修やサポートを充実させることが有効です。手間と費用がかかっても初期研修は手厚く行うことをオススメします。
転職者は大きな変化の中で新しい仕事に取り組んでおり、スキルや知識のサポートだけではなく、メンタル面のサポートも重要です。心理的に不安定な状況が続くと仕事や環境に馴染むのに時間がかかりますし、最悪の場合、早期離職につながる可能性もあります。メンタルサポートとしては、いつでも相談できるように年齢の近い社員をメンターとしてつけたり、プロの相談窓口を準備したりする方法などがあります。

2-4. 既存社員の受け入れ体制を整える

既存社員が中途採用の社員を前向きに受け入れる環境を整えて置くことも重要なポイントです。人間関係は会社での働きやすさに大きく関係してきます。
中途採用の社員をよそ者のように扱ったり、極端にライバル視したりといった空気の中ではのびのび働くことはできません。
気軽にコミュニケーションを取ることができる休憩場所を設けたり、社内イベントを実施したりする機会が多い会社では社員同士のコミュニケーションが活発になり、新しい人でも馴染みやすい傾向にあります。社員同士のコミュニケーションを活性化できる仕組みを作り、トップやリーダーが新しい人を前向きに受け入れることで体制は整っていくでしょう。

2-5. 人事制度を見直す

特に新卒採用のみを行ってきた企業では、中途採用の社員の評価制度が十分とはいえず、不満を持った優秀な人材が退職してしまうといったことが起こります。入社時期に関わらず平等に評価され、昇進することができるような制度の整備が必要です。ただし、既存社員にとってはマイナスと感じられる制度になることもあり得ますので、そのあたりのフォローを忘れてはいけません。

3.まとめ

今後も中途採用が難しい状況は続いて行くことが考えられます。これまでと同じやり方を続けているだけでは、採用はうまくいかないでしょう。
自社の求人情報を改めて見直し、実態との乖離がないかを確認するとともに、改善できる点を探ってみましょう。ターゲットに対して必要な情報を整理し、年収や休日といった条件面以外においても訴求ポイントがあれば積極的に求人情報として展開し、自社の魅力を伝える努力も必要です。
その他にも、採用スピードの向上、選考の質アップ(ミスマッチ防止)、中途採用向け研修の充実、社内環境の整備など、中途採用成功のためのできる施策は多々あります。自社に不足しているポイントを見極め、できることから対策を講じていきましょう。

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